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SWEET SWEET HOME

SWEET SWEET HOME

1997 -3回目の恋-

1996年の小春日和、相変わらず憎たらしくAさんを思いつつも

少しずつ一人の生活にもなれ、体重も見られるくらいまでは増え、気持ちも落ち着いてきました。



実は、Mさんとの思い出はあまりありません。

彼は、私に合わなかったんです。



春の会社のイベントで仕事が一緒になった他部署のMさんと、仲が良くなったのはその頃からでした。



Mさんは私の1つ上でおしゃれで、御曹司でした。

私が入社したばかりの2年前、風のウワサでMさんが私を良く思っているというのは

聞いたことがありました。でも、話す機会自体ほとんどないまま2年が経ち

今回のイベントで、話す機会があったのです。



イベントの数日後、Mさんは私に電話をくれ、告白されました。



恋愛や別れ話や不倫や、そういうウワサ話は会社の水面下で広がるもの。

Aさんとのことは、不思議なことに社内の人はおろか、知り合いや友達にも

会うことはなく、誰一人として知りませんでした。(多分)


だからMさんも、私が別れたのはSくんで、今はフリーだということをウワサで聞いたのです。


私はちょっとびっくりしました。

Mさんはそんな素振りを見せなかったし、

2年前には私を良く思ってくれていたようだけど

もうそんな気持ちは覚めているだろうと思っていたからです。



何はともあれ、Aさんをかなり憎みながら引きずっているのは確かだし

でもMさんもステキな人だし、新しい恋愛をしよう!と思って、

数日後OKの返事をMさんにしました。



Mさんは多趣味で、夏は渓流釣りやクラシックカーでドライブやキャンプ。

冬は湖畔でわかさぎ釣りにスノーボード。

TVゲームも好きで、全くできない私におもしろいソフトを教えてくれて一緒に遊んだ。


楽しかった。けど、長くは続きませんでした。

半年もたった頃から、私の不満は募り始めました。

彼はどうだったかわかりません。


私がイヤだと思うこと、不快なこと、して欲しくないことを言っても

彼はいっこうに変わらなく、全く聞いていないようでした。

言っても言っても同じ事を繰り返す彼に、不満が爆発寸前でした。

そうなると、チリも積もれば山となる です。

小さなことも気になり始め、半年以降はHだって全然乗り気じゃない私。

完全拒否状態なのに、強引に私とHを始めるMさん。

次第に私は触られるのもイヤになり、最後は連絡もしなくなりました。

私がこんなに態度に出しているにもかかわらず、

Mさんは感情をあまり表に出さない人でした。

本当は私たちの関係をどう考えているんだろうと思ったくらいです。



それから数ヵ月後、私たちは話し合って別れました。

なんだかんだと1年6ヶ月付き合った末の別れでした。

それも私はMさんに呼び出され、Mさんから話を切り出してきたのです。

私も実はもう限界でした。

こんなに付き合った人をイヤになったことはありません。

何を考えているかわからない人。本心をさらけ出すことをしない人。

人を尊重する前に自分のプライドを守る人。



それからしばらくたったある日、Mさんから復活話が出たけど、丁寧にお断りしました。

私にとってそれはありえないことです。

あの時呼び出され、別れ話にならなかったら、

その次の日には私から切り出していたことでしょう。

Mさんは復活できるだろうと思っていたようです。

私がどんな気持ちになってアナタから離れていったか

わかってないんだな って思いました。


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これを最後に、私はしばらく「恋愛」から距離を置くことにしました。

今回のMさんとの件は、想像以上に疲れたのです。

しばらく一人でいたい。

そう強く思いました。



そんなある日、Aさんから連絡があったんです。

1999年の時でした。



つづく



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